NPO法人わっぱの会

社会全体への働きかけの時代

1990年、わっぱの会は「まことと共に名古屋をかえる仲間たち」を結成、政令指定都市初の車いす議員を名古屋市に誕生させることができました。
これは、「80年代に次々とつくった共働事業所や共同生活体は、あくまでわっぱの会の中での共生、共働の場であり、真の共生社会を実現するためには、社会全体への働きかけが必要」という評価から生まれた新しい挑戦でした。
障害者自身による政策提言は、バスや地下鉄などの公共交通機関、市役所や投票所のバリアフリー化を促進させました。
行政ではなく障害者自身が自分にあった福祉サービスを選択できる「支援費制度」を名古屋市で導入するにあたっては、障害者の視点を反映させることができました。

真の共生社会実現へのわっぱの会の取り組みは政治の世界にとどまりません。
1994年には地域で自立したいと望む障害者へ、家事や外出を介助するサービスを開始しました。
現在では介助者を育成する研修も実施しています。
親から離れて一人で暮らすことを望むだけではなく、働きたい障害者は増えています。
わっぱの会では、90年代以降、農業への取り組みや、名古屋市から委託を受けてペットボトルや牛乳パックのリサイクル工場を運営しています。
1997年には、印刷部門が有限会社もくもくとして独立し、小さいながらも、企業体としての活動を展開しています。
さらに、企業への就職を斡旋する事業も開始しており、毎年20人近くの障害者に対し、一般企業での就職を斡旋する実績をあげています。

また、障害者の問題に取り組む団体とのネットワークは国境を超え、韓国やフィリピンの団体との交流も進めています。
2004年にはフィリピンで国際会議を開催しました。

わっぱの歩み 1990年-2004年

□1990年
「共働」という営利部分を独立させ、障害者の真の独立を目的に、「わっば企業組合」発足
名古屋市市議会補欠選で、車いす障害者議員当選

□1991年
寄贈を受けた名古屋西区の土地にバリアフリーの共同生活体を関所
わっぱん直売店舗「エコロジーよろず家わっぱん」を名古屋市西区にオープン

□1994年
名古屋市弁護士会人権賞を受賞
名古屋市北区に共同アパート開所。障害者の家事や外出を介助するサービス「生活援助ネットワーク」を開始

□1995年
アジアの障害者交流を目的とする第1回韓日障害者国際交流大会に参加(ソウル)

□1996年
愛知県知多市に共同生活体開所(2000年、愛知県武豊町に移転)
洋菓子製造開始。就労援助センター作業室開設(現トータス)

□1997年
印刷部門が有限会社もくもく印刷として独立
ワークショップすずらん

□1999年 ペットボトル、牛乳パックのリサイクル中間処理を行う「名古屋市西資源センター」を西区に開所

□2000年 精神障害者の生活相談等を行う「ひろばわっぱる」開所(愛知県武豊町) ジャム作りや農業を行う「わっは知多共働事業所」を開所。

□2001年 名古屋市北区に市営住宅を借りて共同生活体を開所 名古屋市西区に障害者の就労を支援する「なごや職業開拓校」開校

□2003年 ヘルパーを養成する研修事業開始

□2004年
NPO法人格を取得